池袋を舞台に、それぞれ何かがキレた連中が繰り広げる群像劇の5~6巻。このエピソードは前後編で、前回チャット仲間の(結果的に)鍋祭りから取り残された腹いせに悪だくみするイザヤ君はじめ、池袋を舞台に悪党連中がいろいろ策謀を巡らす話。
1巻以降は「面白いんだけど、なんかすっきりしないなぁ……」と思うことも多かったシリーズなのですが、5巻であれこればらまかれた伏線が回収されていく6巻はその不満を吹き飛ばすような展開で単純に面白かったです。シズちゃんが相変わらず最強すぎ&いろんな意味で見せ場も多くて素敵だった。あと注目はやはり転機を迎えた帝人君か。杏里や正臣との関係も含めて、今後の動きが気になる。イザヤはまぁ、因果応報ということで(酷)
しかし、面白いなぁと思う一方で、やはりうーんと思ってしまう部分もあり(なんというか、日常と非日常の比率というか……とりあえず、最強=シズちゃんは動かないにしても、超人が多すぎると思う) 正直なところ、好みからはどんどん離れていってしまっているのがちょっと寂しいなーと。まぁ単に好みの問題なんですが。
それにしても、巻を重ねるごとに広がり続ける風呂敷はいったいどういう具合に畳まれるんだろうなぁと思いつつ。とりあえず7巻を楽しみにしています。
作品名 : デュラララ!!×6
著者名 : 成田良悟
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN : 978-4-04-867905-3
発行日 : 2009/7/10