庶民派少女ミレーユと、おかしな連中たちの繰り広げる王道ラブコメファンタジー、第9巻。……そういえば、短編集の感想書くの忘れてるなーと気がついた。
シアラン大公家のお家騒動関係では、とある「事実」が明らかに。これは正直意表を突かれたというか、全く想像していなかったので素直に吃驚した。しかし、そうなるとまた新たな疑問がでてくるのですが……まぁ、たぶんその辺も追々あかされるんだろうと適当に構えておくとします。
登場人物関係では、ようやく自分の想いを自覚したミレーユと開き直ったリヒャルトのやりとりにニヤニヤごろごろした。しかし、ミレーユが彼女の存在を快く思っていないリヒャルトの従者から「リヒャルトには別の姫君との婚約話がある」と聞かされているものだから、すんなり両想いとはならず。無自覚バカップルの追いかけっこがここにきて攻守逆転した感がありますが、この二人のすれ違いがどういう過程で解消されていくのか、ちょっと楽しみ。あとは、きぐるみ第二王子は相変わらず良い人だなぁとかウォルター伯爵は思ってたより病んでる人だなぁとか、そんな感想。
そしてラストはフレッドが窮地に立つという展開。……なのに、彼の場合は何をやっても作戦何じゃないか?と思ってしまうのは良いことなのか悪いことなのか(苦笑) まぁその真相も含めて、役者が揃いつつあるシアラン王宮でこの先どんな騒動が起きるのか。次巻が楽しみです。
作品名 : 身代わり伯爵の失恋
著者名 : 清家未森
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN : 978-4-04-452409-8
発行日 : 2009/7/1