両親の死後、伯父の公爵に引き取られた庶民の少女が貴族社会の中で奮闘する姿と、王家に関わる反体制派の陰謀が絡む「ソフィアの宝石」第3巻。
今回はなんとか社交界デビューを果たしたリディアが王太子妃に見初められて(!)王宮に招かれたことをきっかけに、様々な想いが交差して……という展開。
スレイの婚約者である隣国のルシーナ姫が登場。この人が、また男前で格好良かったです。まぁ、婚約者と言ってもスレイとの間に特に良い雰囲気が漂っているわけでもないので、恋愛方面では彼女の存在が事前に予想していたほどには効いてこなかったのはちょっと残念だったかもですが。その代りに(と言っていいのかどうか)王太子がリディアを召しだしたことで、お互いに今まで気が付いていなかった感情の動きやなんやかんやが見えてきたりして、何度もニヤニヤさせられました。そして止めとなったのが最後のほうの二人のやりとり。もう、思いっきりごろごろ転がってしまいましたよ。しかし、リディアは自分の想いを自覚したけど、スレイのほうはどうなんだろう。次巻でそのあたりも描かれるといいなぁ。
そして、今まで思わせぶりにほのめかされていた王家の秘密も明らかに。……正直、今からでもリディアと王太子がくっつけばある意味問題解決するんじゃないかと思ったけど、さすがに今の流れでその展開はないだろうなぁ(苦笑) ともあれ、このあたりの問題が今後どのようになっていくのかも気になるところ。
さて、いろいろ事態が動いたことで、次の巻ではどんな展開が待っているのか。楽しみです。