諸事情から軟禁生活を余儀なくされている少年パウロ@超現実的かつ俺様主義と、本に魂を囚われた錬金術師フィラレテス@根がお人好しのジャパニメーションマニアが17世紀のプラハの街で繰り広げる冒険劇、第2巻。
1巻に引き続き、思いっきりマイペース(この場合の「マイペース」は基本的に敵は殲滅&勝てば官軍という感じ)でミッションをクリアしていくパウロと、彼にいいようにあしらわれてるんだか何なんだかなフィラレテスのコンビが楽しかったです。おまけにこの巻では、いつもは俺様なところが目立つパウロがフィラレテスに(一応)親愛の情を感じている様子や歳相応な反応などを示してくれたりと、なかなかかわいい面も見せてくれてちょっと好感度アップ。つーか、あの場面を見ても取り乱さないような子供じゃなくて良かったと心底思ったです。
そんな2人が、ミッションを優位に運びために生み出したホムンクルスのレオシュのあからさまな怪しさがまたなんとも。最後の描写からすると、まぁそういう存在なんだろうと見当はつきますが、一体どういう理由で「それ」の中に入ってミッションに介入してきたのかが気になります(単なる愉快犯という可能性も高そうだけど)
現代での話は、えーと、カロリナ嬢の妄想……もとい、豊かな想像力の産物に笑わせていただきました。あと、パウロの両親も(いろんな意味で)面白そうな人たちだなぁと思いました。でも、本編に登場はしないだろうなぁ。
さて、今回の件でプラハの「彼女」との因縁はまた変化するのでしょうが……一体、どう転ぶことになるのかが気になるところ。良いように変わればいいんですけどねぇ……。