『暴風ガールズファイト』[佐々原史緒/ファミ通文庫]

 発売当初から聞こえてくる評判が良く、なんとなく気になっていた作品。2007年末に2巻が発売されたので、1巻とあわせて購入してみました。

 内容は、本気で高校ラクロス日本一を目指している帰国子女の五十嵐千果と、ひょんなことからまきこまれてしまった優等生の麻生広海、そしてそれぞれ思うところあって加わってきた仲間たちの繰り広げる熱血スポーツ&青春モノというところでしょうか。
 スタートが弱小部どころか部員不足で同好会に格下げされていたというところからなので、最初は部員集めに奔走することになるのですが。その結果集まってきた個性豊かな面々の掛け合いが楽しい楽しい。中でも笑ったのは裏表の激しい宮前さんと、語り手でもある主人公の広海ですねー。つーか、2人とも落差が激しすぎです(笑)
 キャラの魅力だけでなく、ラクロスというスポーツに次第にハマっていく様子や競技を通して仲間たちが団結していく過程、わだかまりがあった相手との関係などもそれぞれ興味深く、あるいは面白くて。最初は「名前は聞いたことがある……かな?」という程度の認識だったラクロスですが、読了後ちょっと試合を見てみたくなったりした(単純) あと、「ああこういうノリ分かるわー」という女子高生活の描写に微妙にしみじみしたり。

 1巻だけでも、スポーツに打ち込む少女たちの眩しいばかりの青春の日々を、適度な笑いとシリアスを織り交ぜながら楽しませてくれる、なかなか素敵な作品でした。

作品名 : 暴風ガールズファイト
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著者名 : 佐々原史緒
出版社 : ファミ通文庫(エンターブレイン)
ISBN  : 978-4-7577-3752-5
発行日 : 2007/9/29

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