いつものように、中国語ろくに読めないくせに買ってきた台湾版の簡単感想。かなり誤読しているんだろうなぁと自分でも思いますが、気にしない気にしないー(←ちょっとは気にしろ)
えーと、全体的な話の流れとしては、そろそろ呂布退場が近くなってきた感じですが、肝心の呂布が相変わらず最強+配下も精強を誇ってるので、どういう具合に負けていくのかいまいち想像ができません。まぁ、例の3人が再登場してみたり荀彧に「天下を得るために必要なもの」の欠如がやや皮肉っぽく指摘されていたり、こういうところから足をすくわれていくんだろうなーとは思いますが……でもやっぱり想像しがたい。
主人公サイドでは、26巻にしてついにというべきか、司馬懿と燎原火の決別が。正直なところ、この2人はもっと決定的な亀裂が入って道を違えるんじゃないかと思っていたので、互いの望みを認めながらの、こういう余情を感じさせる決別になったのは意外ながらも嬉しい誤算でした。そして燎原火改め趙雲が、司馬家壊滅の一因でもある(ネタバレにつき名前伏せ)を「仲達のため」と言い聞かせながら見逃す場面が地味にぐっときた。……で、こういう書き方するってことは、彼が死ぬときには司馬懿も絡んでくるんだろうけど、そこに行くまでまた何年かかるんだろう(ちょっと遠い目)
それはさておき、趙雲が身を投じるのは当然のごとく劉備陣営なわけですが。張飛が彼を微妙に信用していないのは仕方がないよなぁと思いつつ、その後いろいろあったあとの趙雲の啖呵は格好良かったなーと思います。他、関羽・張飛には呂布戦が、劉備には曹操との交渉と、三兄弟それぞれに見せ場があって満足。
一方、曹操陣営に入りこんだ司馬懿は地味に暗躍というか足場固め中。とりあえず、荀彧や郭嘉との腹の探り合いが楽しいです。それにしても、朗兄ちゃんも実は結構いい性格してるんじゃないかと思った今日この頃。
さて。今のところ、状況は呂布陣営の策士・陳宮の思い描くとおりに進んでいるようですが、このままですむわけはなし。次巻予告には「一老闘四少」との文字が躍っていますが、二~四奇(この程度ならネタバレじゃないだろうと勝手に判断して名前を挙げると荀彧、郭嘉、賈?)と司馬懿を相手取ってどんな頭脳戦が繰り広げられるのか楽しみなところ。