『珠華繚乱』[宇津田晴/小学館ルルル文庫]

珠国の王女、蓮祥は父王の命令で隣国・幡の嫡子と結婚することになった。尋常でないのは、相手が王女で、蓮祥は婿候補として幡に出向かねばならない、ということ。父の説得(?)折れる形で幡にやってきた蓮祥だが、幡王宮ではある陰謀が進行中で、蓮祥の否応なくその動きに巻き込まれることになる。

 第一回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門、佳作受賞作。とりあえずお試し購入。

 良くも悪くも直球勝負な話。サクサク読めて適度に楽しめたけど、先の展開やら何やらがあまりに分かりやすすぎて正直物足りなかったです。もうちょっとぐらいひねってあったほうが良かったと思うんだけどなー。あと、個人的には登場人物全員がヒロイン大好きすぎるのもどうかと思った。いや、確かに良い子ではあったと思うけど……でもなんというか、ねぇ?

 駄目出しばっかりしたような気もしますが、文章はそう悪くなかったと思いますし。次回作には適当に期待してます。……普通に考えたら、多分これの続編がくるんだろうなぁ。

作品名 : 珠華繚乱
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著者名 : 宇津田晴
出版社 : 小学館ルルル文庫(小学館)
ISBN  : 978-4-09-452023-1
発行日 : 2007/8

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