のちに書記官としてアレクサンドロス大王に仕えるエウメネスを主人公に、古代オリエント世界を描く大河歴史物語、久しぶりのコミックス新刊。どうでもいいけど、あまりに久しぶりすぎて表紙の娘さんが誰だったか本気で思い出せなかった……。
今巻の中心は異民族(いわゆるバルバロイ)の村を巡る戦い。エウメネスの冷徹なまでの知略が目を引きますが、それと同じくらいこれまで共に暮らしてきた村人たちとやりとりが素晴らしかったです。その集大成ともいえる、和平が壊れそうになったとき事態を収めたエウネメスを見る相手の表情(読んだ人には分かる、見開き1ページを使ったあの場面)の対比がまた良かった……。
そして、物語は1巻冒頭に戻ったわけですが。次の巻ではいよいよマケドニアとカルディアの攻防に話が移っていくのでしょうか。エウメネスがどう立ち回るのかも含めて、続きが楽しみです。…………3年以内には5巻が読めるといいなぁ…………(遠い目)
作品名 : ヒストリエ 4 【amazon ・ boople ・ bk1】
著者名 : 岩明均
出版社 : 講談社(アフタヌーンKC)
ISBN : 978-4-06-314460-4
発行年月 : 2007.7