近未来の日本を舞台にした格闘SFアクション、第2巻。……とりあえず、ここで「次巻に続く」は極悪だよなーと思った。
感想としては、1巻に引き続き、普通に面白かったという感じでしょうか。ただ、日常パートがやや冗長な気がしなくもありませんでしたが。いや、日常ほのぼのな話は好きですし登場人物たちの性格や変化を楽しむという点では良かったのですが、この作品に期待していたものはそれではないというか。個人的に1巻で一番面白いと思ったのが終盤の戦闘パートだったので、なんとなくそっちの分量が多いことを期待していたんですよねー(←それは貴方の勝手です) とか言いつつ、大介に対してそれぞれが抱く気持ちと微妙な関係は読んでて楽しかったです。
終盤はそんな楽しい日々が霞むような急展開。例の事については1巻の情報で想像していたことと大差ありませんでしたが、こんなに早い段階で明かされたのはちょっと意外だったかも。もっとも、これで全部の事情が判明したと判断するのは早計かもしれませんが。
とりあえず、いろんな意味で絶体絶命の状態から大介がどういうふうに挽回していくのか気になるところです。
作品名 : シャギードッグII 人形の鎮魂歌~defeated~
著者名 : 七尾あきら
出版社 : GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)
ISBN : 978-4-7973-3672-6
発行日 : 2007/6/14