公式のあらすじ読んで気になったので、購入してみた1冊。ファルティマという名の港町を舞台にした、娼婦のカレンと彼女を取り巻く3人の男性たちの物語(Not逆ハー)
ヒロインの設定が少女系レーベルにしては珍しい気がしますが、それ以外は良くも悪くも割と王道な恋物語だったかなーという印象。あと、大きな事件というほどの出来事もないので、やや盛り上がりに欠ける感もあるかも。
それでも、カレンの揺れる心情などはなかなか良かったし、描写や雰囲気作りが上手いのか何気ないシーンが意外なほど印象に残ったりするのが面白かった。エピローグのまとめ方も含めて、地味だけど素敵な物語だったと素直に思えます。
あとがきを読む限り次回作の構想もあるようで、次はどんな話が読めるのかちょっと楽しみ。
作品名 : ファルティマの夜想曲 恋するカレン
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著者名 : 葉山透
出版社 : ビーズログ文庫(エンターブレイン)
ISBN : 978-4757735576
発行日 : 2007/5