『ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ』[尾関修一/富士見ミステリー文庫]

 富士ミスの新人さんの作品。ある屋敷を舞台に引き起こされた惨劇を描いた物語、というところですか。

 ところどころで「えええ、それはありですか?」と呟きたくなるような設定やらもありましたが、個人的には「……まぁ、富士ミスだしね」の一言で流せる範囲だったし(←ある意味物凄く失礼な発言) 他、登場人物の名前や時系列が演出の都合上分かりにくくしてあるのが難といえば難ですが、それなりに雰囲気はあるし最後まで普通に楽しめました。……あんまりミステリじゃありませんが、これも一応広義の「館モノ」ということになるんでしょうかねぇ? 以下、ネタバレ気味なのでちょっとコメントアウト。

 ところで、編集の解説読んで真剣に疑問に思ったのですが、この話そんなに怖がるほどのところってありました……?(←何故かホラー系にはやたらと耐性があるヤツ)

作品名 : ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ
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著者名 : 尾関修一
出版社 : 富士見ミステリー文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-6382-5
発行日 : 2007/1

“『ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ』[尾関修一/富士見ミステリー文庫]” への3件の返信

  1. 初めまして~。
    あ、これ俺も読みました。

    >「えええ、それはありですか?」と呟きたくなるような設定

    これどこのことなのか、凄く気になります。

  2. >真さん
    はじめましてー。コメントありがとうございます。

    >>「えええ、それはありですか?」と呟きたくなるような設定
    >これどこのことなのか、凄く気になります。
    いや、自分で呟いた直後にこのぐらいのこといまさら富士ミスで気にしても仕方ないやんと即座にツッコミ入れた程度のことなんですが。
    個人的に一番「……うーん?」となったのは、やはりコメントアウトでも書いてる部分、より具体的にはあの人(?)の存在ですかねぇ。個人的な好みになりますが、こういうタイプの話でこういう「分かりやすい」諸悪の根源を配されてしまうとちょっと醒めてしまうというか。つーか、ああいう役割を置くにしても、普通に人間にしたほうがいろんな意味で不気味さが感じられると思うし。
    それだけに、中盤で一度ひっくり返した時は「お?」と思ったのですが、直後にまたすぐひっくり返されちゃってちょっと残念でした。

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