架空世界の歴史物語を得意としている(私的認識)花田一三六氏の新作。あらすじ読んだ段階では「黎明」のように革命もしくは独立運動を題材にした話かと思っていたのですが、予想を裏切って昔懐かしの正統派冒険活劇でした。
感想。設定等では特に目新しいものはありませんでしたが、その分堅実な内容でまぁ普通に面白いと言う感じ。味方側は基本的に気持ちのいい好漢揃いだし、共に危機を乗り越えていく中で育まれていく友情や信頼関係というのは大好きなので、楽しんで読みました。主人公が優秀すぎるのに若干引っかかりましたが、これは個人の好みの問題かな。あ、もう一つ好みをいえば、時代背景がもう少し作品世界の空気に影響を与えてくれていたら良かったのになーと思いました。
どうでもいい独り言。場面場面で某天空の城を連想したのは、きっと私だけではないだろうなぁ。
作品名 : 曙光の誓い
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著者名 : 花田一三六
出版社 : C☆NOVELS FANTASIA(中央公論新社)
ISBN : 978-4-12-500967-8
発行日 : 2006/12