「銃姫」8巻目。あとがきではあと1巻で完結する予定みたいなことが書いてありましたが、それは多分無理だと思う。
今巻は、主役周りよりもチャンドラースとジュディットの戦いが印象的。かつては恋人同士でったものの、今は刃を交える仲となった2人。互いのことを知り尽くした二人が指揮する戦闘は、予想以上に迫力があり面白かった。そして、「何故惹かれあったのか」という言葉が切ないですね……。
一方、セドリックも遂にエルの正体やお屋敷の惨劇の真相を知ることに。セドリックがエルを拒絶しなかったのにはほっとしましたが、彼女に掛けた言葉は届かず……。彼女との再会がどのような形になるのか、楽しみなような怖いような。あと、最後になってアンにもピンチが。こちらの動向も気になります。
そして、今回もとんでもないところで以下続刊。この状況で、次巻はどんな展開が待っているのか、楽しみです。……独り言を言えば、そろそろシリーズ当初の目的にも動きが見えて欲しいところですが、これはどうなることやら。
作品名 : 銃姫8 ~No Other Way to Live~
【 amazon , BOOKWALKER 】
著者名 : 高殿円
出版社 : MF文庫J(メディアファクトリー)
ISBN : 978-4-8401-1743-2
発行日 : 2006/11