先月立ち上がったばかりの新レーベル・HJ文庫から発売になった、渡辺まさきさんの新作。富士見Fで発売されていた「夕なぎの街」が地味にお気に入りだったので、いそいそと購入。
話の大枠としては、異世界から事故でやってきた魔女・伊吹とひょんなことから一緒に行動する事になった寺の息子・一沙の二人が、伊吹が元の世界に戻るために必要な本を探す、というもの。
今回は1巻目でキャラ紹介&設定説明編ということもあってかあんまり話は進んでません。その代わりというのもなんですが、「夕なぎの街」の魅力だったまったり空気は健在。伊吹もちょっと常識が違うところはあるにしてもおおよそ普通の女子高生といった感じなので、割とすんなり馴染んで異世界の日常を楽しんでますし。勿論それだけでは終わらず、終盤には勘違いからこちらの世界のそういう関係の人と一戦を交えることになったりもしましたが。
この先もいろいろトラブルが起こりそうな気配もあることですし、次巻以降はどういう展開になるのか普通に楽しみですね。……そして、これが売れて「夕なぎの街」続刊発売にも繋がりますようにとこっそり祈っておきます。