宝塚月組「エリザベート」を観てきた話。

言わずとしれた人気演目&月組トップ娘役愛希さんの退団公演ということで、チケット確保難しいだろうなあと思っていたのですが、友の会がおともだちになってくれたので、運良く観劇できました。ちなみに、過去の同演目はamazonの配信で観ましたが、東宝等含めて劇場で観るのは今回が初めて。以下、過去の演出にも特にこだわりがない&歌の良し悪しはよくわからない人間の、ふわっとした簡単な箇条書き感想。
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『百鬼一歌 月下の死美女/都大路の首なし武者』[瀬川貴次/講談社タイガ]

まもなく武士の世が始まろうとする平安時代末期。歌人の家に生まれ、天才歌人として誉れ高い希家が、ひょんなことから知り合った宮仕えの少女・陽羽とともに、都を騒がす怪異の謎を解き明かしていく、というシリーズ。1巻(死美女)発売から約1年経った先月、2巻(首なし武者)が発売されたので、シリーズ化確定したのかな?

1巻は登場人物紹介の側面が強くて、ラストの引きは気になるものの正直そこまで好きな雰囲気の作品ではないかなあと思っていたのですが、2巻は不思議と「あれ、なんか面白いぞ…!?」となってました。登場人物の関係や性格が頭に入ったからか、単純にお話が転がりだしたからか、それとも歴史的背景が前巻以上に出てきてツボにはまったからか………多分、これ全部ですな。
お話としては、1・2巻ともに平安末期の事情や動乱をうまく絡めて怪異(とされる事件)が成立しているので、謎が解き明かされるとすっきり納得できるのが良し。探偵役の立ち位置にいる希家(頭脳派)と陽羽(肉体派)ですが、ふたりがなんだかんだと自分の事情や感情で動きながら事件を解きほぐしていく過程や決着の付け方に、「怪異」側の事情もできるかぎり汲みつつ話を進めるあたりに彼らの人の良さが感じられて、好印象。あと、1巻では色んな意味で「あー………」となった希家の義兄・寂漣。2巻で彼なりの考えが明かされはしたものの、今はまだ影に隠されたそれが表に出ることになるのか。そうなったときの希家や彼に縁の人々の反応含めて気になるところ。

3巻は出るとしたら、また1年後かな。作中の時計の針がどこまで進むのか、2巻はちょっと蚊帳の外だった希家に主人公としての巻き返しはあるのか。楽しみです。

作品名 : 百鬼一歌 都大路の首なし武者
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著者名 : 瀬川貴次
出版社 : 講談社タイガ(講談社)
ISBN  : 978-4-06-294118-1
発行日 : 2018/7/20

『猫の姫、狩りをする 妖怪の子預かります 6』[廣嶋玲子/創元推理文庫]

江戸の町を舞台に、とある出来事をきっかけに妖怪の子供の一時預かりをすることになった少年・弥助とその周囲に集まる妖怪や人の繰り広げる時代劇妖怪ファンタジー、6冊目。

1巻は導入編、それ以降は登場人物たちに関係の変化はありつつも基本1冊完結or短編集形式で続いているシリーズなので、これまでもまったり楽しく読んでたこのシリーズ。それをなぜ急に感想を書く気になったかといえば、今回は白蜜姫がメインのお話だったから! ………いや、厳密には同一妖怪でないかもしれないんですけど。白蜜姫というのは、この作者さんが書かれていた児童向け文庫シリーズ「鬼ヶ辻にあやかしあり」(全3巻)の登場人物で、欲の色に染まった魂を集めるのが趣味で自分好みの魂を持った悪人を探すために人間と持ちつ持たれつで狩りを行う、強大な力を持つ猫の妖。児童向けなのにさらっとエグいこのシリーズを設定含めてとても気に入っていたので、こちらに「王蜜の君」としてひょっこり登場したときには大喜び。以来、彼女が登場するたびににこにことしていたら、今回は興味本位で人間(=弥助)のところに居候しにきてしかも仮の名前として「白蜜」と名乗るという、以前からのファンにはサービスでしかない、紛うことなきメイン回ですよ!!
そんなわけで、個人的にテンション上がりまくった状態で読んだ今回のお話。5巻(レギュラー登場人物のひとり、久蔵の嫁取り話)から続いて外伝的な雰囲気だったかなー。白蜜姫、このシリーズでは王蜜の君として通っている猫の妖怪がメインの巻だからか、収録されている各話はどこかしらで猫が絡んでいます。登場する人間の欲深さや身勝手さ、残忍さに嫌な気分になる一方で、甘い誘惑を踏みとどまって運を掴んだ、あるいは不幸から抜け出した人もいたことにほっと一息。「猫首」などという怪しげな呪いのせいで不幸な目にあった猫たちの仇は、相変わらず魂集めが趣味の王蜜の君がしっかりとってくれたので良かった。まさに因果応報。

あとがきによれば7巻もすでに予定されているとのこと。順調にシリーズが続いていて、嬉しい限りです。………ところで、外伝扱いでも「鬼ヶ辻」リライト復刊とかないですかね………

作品名 : 猫の姫、狩りをする 妖怪の子預かります 6
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 廣嶋玲子
出版社 : 創元推理文庫(東京創元社)
ISBN  : 978-4-488-56508-4
発行日 : 2018/7/13

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年上期」に投票してみる。

いちせさん主宰の「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年上半期」、例によって賑やかしで参加です。

『茉莉花官吏伝(三) 月下賢人、堂に垂せず』(石田リンネ/ビーズログ文庫)【18上期ラノベ投票/9784047350878】
『後宮天后物語 ~簒奪帝の寵愛はご勘弁!~』(夕鷺かのう/ビーズログ文庫)【18上期ラノベ投票/9784047349407】
『あやしバイオリン工房へようこそ』(奥乃桜子/集英社オレンジ文庫)【18上期ラノベ投票/9784086801720】
『文豪Aの時代錯誤な推理』(森晶麿/富士見L文庫)【18上期ラノベ投票/9784040727110】
『マルドゥック・アノニマス(3)』(冲方丁/ハヤカワ文庫JA)【18上期ラノベ投票/9784150313203】
『薬屋のひとりごと(7)』(日向夏/ヒーロー文庫)【18上期ラノベ投票/9784074297726】
『繰り巫女あやかし夜噺 かごめかごめのかごのとり』(日向夏/マイナビ出版ファン文庫)【18上期ラノベ投票/9784839963200】

茉莉花と薬屋、それとアノニマスは継続枠。薬屋はまだ溜めの展開ではありますが、どの作品も続きが気になる展開。
後宮は新シリーズ(今後に期待)枠。今シリーズも一筋縄ではいかなさそうなカップルで、どうなることやら、という感じ(2巻まで読んだ雑な感想) 繰り巫女は2巻でいろいろ新情報出てきて、この先どうなるかなーという。
読み切りの文豪Aは単純に面白く、あやしバイオリン工房は好きな雰囲気の作品だったので一票投じます。

「ジョーカー・ゲームⅡ」を観てきた話。

一昨年アニメ化された柳広司氏の小説、そのアニメ版をベースにした舞台(ややこしい)の第二弾。第一弾は東京公演だけでライビュも時間の都合でどうしても行けなかったので円盤待ちしましたが、今回は大阪公演があったので(もう一週間前の話)、日曜日の昼夜2回観てきました。以下、ネタバレ含む簡単な箇条書き感想。
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