『営繕かるかや怪異譚 その弐』[小野不由美/KADOKAWA]

とある営繕屋の青年が関わる、「家」に絡んだ怪異の物語、約4年半ぶりの続刊発売です。

1巻と比べると、「家」が直接の原因ではない出来事が多めではありましたが、怪異との距離の取り方が絶妙なのは変わらず。それにしても尾端氏はいったいどこでああいう「修繕」方法を身に着けたんだろうかとだんだん不思議になってきました。あと、彼の友人で密かにやっかいな事案に遭遇してる確率が高そうな堂原氏、描写がやや少なめなのもあってなんだか気になる。
収録されている作品は、1巻と同じく6編。個人的に好きなのは「芙蓉忌」。1巻に収録されていた「雨の鈴」にも似た、どうにもならない禍をどうするのかと思ったら……確かににそれぐらいしか打つ手はなさそうだけど「なるほどな???」となるなかなか力技な対応だった(笑) しかし、貴樹(この話の視点人物)がまだ「芸妓」に心が囚われたままなのと投げ込まれる文が、なんとも言えない気分にさせてくれますね……。その他では、「まつとし聞かば」と「まさくに」が印象的でした。

また数年後にひょっこり3巻が発売されるのかな。楽しみです。

作品名 : 営繕かるかや怪異譚 その弐
    【 amazon , honto
著者名 : 小野不由美
出版社 : KADOKAWA
ISBN  : 978-4-04-106046-9
発行日 : 2019/7/13

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